経済環境の不透明感がますます増大し、政治も混迷を極める中、私はある思いを胸に平成21年11月30日「株式会社なるいち」を設立しました。
以前私は、父より水道・電気工事店を引き継ぎ、主に住宅メーカーの下請けとしてお客様にかかわっていました。しかし、そこにはお客様の本当のニーズが充分に反映されていなかったり、営業マンの言いなりになって、予算のために夢をあきらめてしまう実情がありました。
それを目の当たりにし、もどかしい思いを持ちながら、下請けとしてかかわれる限界を常に感じていました。
また、実際に自分が家を建ててみて感じたこと・・・それは業者の言いなりで話が進み、効率優先で家が建ったということ。これが本当にお客様が望んでいた家なのか・・・
「だったら自分が思う家作りをしよう!」
そしてその日から家作りの勉強が始まったのです。
私が目指す家作りとは、会社の利益をひたすら追い求めるのではなく、お客様の立場に立って共に考えること。
家を建てるということは、一生に一度の買い物だといわれます。ほとんどの方がそうだと思います。そして、大半の方が専門的なことがよく分からないため、家を建てるにあたって業者から説明があっても「これでいいのかな・・・?」と不安を感じつつも、金額的なこともあり納得させられてしまうということになってしまいがちです。
本当に親身になるとは、お客様と一緒になって家作りをすることだと私は考えています。
そのひとつとして一日体験コースを用意しました。
私たちにかくし事はありません。自信があるからこそ、できる限り現場に来てもらい実際に仕事を手伝ってもらっています。柱の太さを感じ、木のぬくもりに触れながら共に建てていきましょう。そして、棟梁をはじめ私たち職人とのふれあいを通じ家作りへの思いを共有していきたいと願っています。
我が社は国府町ののどかな田んぼの中にある会社です。つつましく真面目に運営しています。会社同様、私自身もまだまだ若輩者ですが、誠実に熱い思いを持って仕事をする気持ちはこれからも変わりません。まずは、皆様に信頼され「なるいち」の名前を広く知っていただけるよう、一つひとつの仕事を大事に作り上げていきたいと思っています。