漆喰の特長やメンテナンスについて🏠

皆様、新築やリノベーションの際、お部屋の天井や壁の漆喰はどうされてますか?

今回は当社でも採用している漆喰についてご紹介していきたいと思います。

 

 

漆喰とは?

 
漆喰(しっくい)は、石灰石(炭酸カルシウム)という鉱物を焼成・消化してできる消石灰(水酸化カルシウム)を主原料とした建築材料で、

主に建築物の内壁、外観の上塗りや屋根瓦の目地充填などに使用されます。

主に左官職人による鏝(コテ)塗り作業他、刷毛など様々な道具により施工される左官材料です。

原料となる石灰石の元は海に生きる珊瑚礁。数億年の時を経て地殻変動を繰り返し陸となり、世界各地の鉱山で採掘されています。

その石灰石を焼成・消化してできる消石灰は、空気中の二酸化炭素(CO2)と反応して自ら固まり、元の硬い石灰石に戻る性質があります。

この消石灰の性質を活かし、ひび割れ防止のスサ(植物質繊維)、作業性向上のための糊材(海藻のり)を添加したのが漆喰です。

 

 

漆喰の特長

 

 

 

 

 

 

Naruichiで採用している漆喰は、四国カルストから産出した非常に純度の高い高知産の消石灰を主原料に、

大理石粉、麻すさ、海藻のりなどを使用しています。

 

自然素材である漆喰は、アレルギーの原因となるホルムアルデヒドなどの有害化学物質を含んでいないので、

安全で無害な壁材として赤ちゃんのいる場所でも安心して使用できます。

※漆喰は強アルカリ性ですので、施工作業時には手袋等の対処をしてください。乾燥後は直接漆喰壁に触れても問題ありません。

 

漆喰の塗り壁は多孔質な素材のため常に呼吸をしています。

塗り壁自体が呼吸することで、タバコなどの臭いや有害化学物質を吸着・分解し、お部屋の空気をいつも清浄に保ちます。

 

また、湿気を吸収するので、湿度の高い夏はジメジメ感を解消し、サラッとした爽やかな空気をつくり、

冬は外気温との温度差による結露が発生しません。

 

本物の漆喰は非常に防火性が高く、建築基準法第2条第9号において不燃材料に認定されています。

万一の火災時にもダイオキシンなどの有害なガスが発生せず、延焼を防ぎます。この特性は昔の城壁や土蔵にも活かされました。

また、漆喰壁は多孔質で空気層をもつため断熱性が高く、室内の涼しさ、暖かさを保つ働きがあります。

 

漆喰には独特の自然な風合いと質感があります。

施工道具や塗り方を工夫することによって様々な表情に変化し自由なテクスチャーを楽しめます。

天然土や色粉(ベンガラ)を混ぜたカラーバリエーション、ワラスサを表面に見せてより自然を感じる仕上げなど、発想は無限に広がります。

 

漆喰は強アルカリ性のため殺菌効果があります。

結露をなくす調湿性能とのダブルパワーでアレルギーの原因となるカビ・ダニの発生を防止します。

 

鳥インフルエンザの際にも、漆喰の主原料の消石灰が養鶏場に殺菌の目的で散布されています。

シックハウス症候群の原因のひとつであるホルムアルデヒドを吸着・分解し無害化します。

漆喰の主原料である消石灰は強アルカリ性であり、

空気中のホルムアルデヒドが漆喰壁に触れると消石灰のアルカリ分子と反応することでホルモースという糖類に変化します。(ホルモース反応)

 

漆喰は左官材として壁に塗られた後、ゆっくりと乾燥硬化していくプロセスの中で空気中の二酸化炭素を吸収し、

100年以上の歳月をかけて元の石灰岩と同じ炭酸カルシウムに戻っていきます。

時が経つにつれて耐久性が増し堅牢な壁になります。

 

漆喰のベースは石灰。もともと地球の資源から生まれた自然素材なので、その役目を終えれば、またもとの自然にかえります。

漆喰は、廃棄処分時におけるダイオキシンやアスベストなどの問題は起きません。本当の意味で自然と共存できる素材なのです。

 

 

漆喰のお手入れの方法

 

 

 

 

 

 

続いては漆喰壁を長く楽しむためのお掃除の仕方について説明します。

漆喰壁は、普段は特別なお掃除は必要ありません。時々、ホコリを払う程度でキレイな壁を保つことができます。

スイッチ周りに付く手あかが気になる時は普段のお掃除でも対処しておきましょう。

 

漆喰壁の普段のお掃除方法

■ホコリの落とし方

漆喰壁の普段のお掃除は、ホコリを落とす程度で十分です。

漆喰壁は静電気を貯めずホコリを寄せ付けない性質がありますが、まったくホコリが付かないというわけではありません。

時々ホコリを落としておきましょう。

掃除機を使って直接ホコリを吸い取っていきます。掃除機で吸うとホコリが飛ばず効率的に掃除できます。

 

床用のノズルで、壁全体を掃除していきます。吸引力は弱くてもホコリはとれます。

ハタキを使うときは壁をはたくようにホコリを落としていきます。

ハタキ掃除は手軽ですが、ホコリが舞いやすいので必ず換気をしながらにしましょう。

 

壁の隅(壁と壁、壁と天井)はホコリがたまりやすい場所です。

こういったところは柄の長いホウキを使って払い落とします。

 

■スイッチ周りの手あか

白の漆喰壁は大変美しい壁ですが、手あかが目立ちやすいこともあります。

特にスイッチ周りは手がつきやすいので、気になる時は消しゴムやメラミンスポンジで優しくこすって落としましょう。

あまり強くこするとキズの原因になったり、周りと色が異なって見えるようになってしまいますので、あくまで優しくこすります。

遠目から見て汚れが目立たなくなる程度にとどめておきましょう。

 

 

漆喰壁の念入りお掃除

せっかくキレイに使っても、不意に汚してしまうことがあります。

特に、コーヒーやお茶、油汚れは、付いてしまったらできるだけ早く掃除することが大切です。

放置すると、漆喰壁の奥まで汚れが染み込んでしまいます。

 

漆喰壁の念入り掃除方法

まず、汚れを消しゴムかメラミンスポンジで落ちるか試してみます。次にサンドペーパーで表面を軽くこすり落としてみます。

それでも落ちない場合は中性洗剤を試し、それでもだめなら塩素系漂白剤を試します。

 

汚れによっては、水を使えないものもありますので気を付けてください。

どうしても落ちない場合は、サンドペーパーで「削り取る」という方法もあります。

 

■鉛筆の跡

鉛筆の跡は消しゴムで消すことができます。スイッチ周りの手あかと同じように軽くこすって消します。

鉛筆が強く当たり、壁がえぐられているようならサンドペーパーで平らにならすこともできますが、やり過ぎないように注意しましょう。

 

■ペン・マジックの跡

ペンやマジックの跡はサンドペーパーでこすり落とします。鉛筆同様、やりすぎないよう気を付けながら行いましょう。

汚れが壁の内部まで染み込んでいる場合は、落としきれずに多少残ってしまうこともあるでしょう。

水拭き、洗剤拭きは厳禁です。かえって汚れが広がる原因になります。

 

■醤油やソースのシミ

醤油やソースはついたらできるだけ早い対応が必要です。

最初に薄めた中性洗剤をつけた布で優しく拭き取ります。残るなら塩素系漂白剤を水で薄めて、綺麗な布で塗ります。

乾かしてから水を含ませた布で叩くようにして漂白剤を拭き取ります。

 

注意したいのは洗剤の種類です。漆喰壁はアルカリ性のため、酸性の洗剤は壁を傷める原因になります。

使う前に洗剤の種類を確認しましょう。

 

■コーヒーやお茶、ジュースのシミ

こちらも同じく、できるだけ早い対応が必要です。うっかりすると壁の奥まで染み込んでしまいます。

中性洗剤は使えませんので、塩素系漂白剤を使います。塩素系漂白剤を水で薄めて、綺麗な布で塗ります。

乾かしてから水を含ませた布で叩くようにして漂白剤を拭き取ります。

完全には取れずに、多少色素が残ることもあります。

 

掃除で部分的に色が変わってしまったら

年数が経ち、色合いが変化している漆喰は、掃除をすることでその部分だけ色が変化することがあります。

どうしても気になる場合、周りをサンドペーパー(300番程度)で軽く擦って色をなじませる方法があります。

 

大きな汚れ・ひび割れ・破損したときは

頑固な汚れをきれいにするには、壁を塗りなおす方法もあります。汚れに限らず、ひび割れや破損の際にも塗り直しが必要になることがあります。

漆喰壁の補修は、多くの場合「壁一面塗り直し」という形になります。部分的に新しく塗りなおしても微妙に色が違ってしまい、違和感が出るからです。

この違和感をなくすために全面を塗りなおすことが一般的です。

全面塗り直しとなると、DIYとしてはハードルが高く感じることがあるかもしれません。

何かございましたらNaruichiへお気軽にご相談ください!

 

今回は漆喰について幅広くご紹介させていただきました。

末永く快適に暮らすために、自然素材、メンテナンスコストなどからご希望にあった壁材を選ぶこともできます。

Naruichiでは漆喰を使ったお家を多数施工しております♪

新築・リフォームを検討されている方はぜひお気軽にお問い合わせくださいね☺