おしゃれな玄関アプローチをつくるためのデザインや素材選びのポイント

住まいの印象を大きく左右する玄関アプローチ。

開口工事やリフォーム工事を計画する時にはデザインの美しさと同時に、歩きやすさ、安全性、防犯性にも配慮する必要があります。

 

今回は、おしゃれで機能的な玄関アプローチづくりのコツや、使用する素材について詳しくご紹介します。

ぜひ参考にしてみて下さいね♬

 

玄関アプローチは「我が家の顔」

 

 

 

 

 

門から玄関扉までつなぐ「道」となる玄関アプローチ。

屋外のパブリックな空間から、プライベート空間である住まいへ誘う「導入部分」の役割を果たします。

 

訪れる人が初めに目にする、住まいの第一印象を決める場所とも言えます。

 

住む人のこだわりやセンスの良さを表現しながら、

訪れる人に「おしゃれな家」「きちんとした家」と良いイメージを持ってもらえるように、美しい表情をつくりたいものですね。

 

 

1.おしゃれな玄関アプローチは素材を知ることから

玄関アプローチに使う素材は、見た目に美しいことはもちろん、

毎日家族やお客様が通る場所として、滑りにくさ、歩きやすさなどに配慮して選ぶことが大切です。

 

とはいえ、仕上がりのイメージや周囲のエクステリアと調和し、機能性やメンテナンス性まで考えた素材選びはなかなか難しいもの。

完成後に後悔しないために、まずは玄関アプローチでよく使われる素材について学んでいきましょう。

 

敷石

 

 

 

 

 

 

 

和風と洋風どちらのデザインにも合わせやすく、玄関アプローチに高級感を生み出す敷石。

石灰岩や御影石石英岩などが多く使われます。

特に御影石は、和のテイストによく合う上品な質感を持っています。

 

高級感のある大理石は、濡れると滑りやすいため敷石として使う時には滑りにくい加工を施してあるものを選ぶなど注意が必要です。

形は、長方形や正方形など四角に切り込んだものや、丸い形、ナチュラルさを活かした乱形などがあります。

割れにくく丈夫なので、メンテナンスがしやすいのもメリットです。

 

レンガ

 

 

 

 

 

 

 

自然素材ならではの温かみのある質感が特徴で、色合いには濃淡のバリエーションがあります。

同じ大きさのレンガを使えば組み合わせやすく、DIYに活用しやすいのも特徴です。

 

コストを抑えたい場合には、レンガ風の安価な素材を使う選択肢もあります。

洋風デザインによく合いグリーンとの相性がいいので、植栽がメインのアプローチを作りたいときにはおすすめの素材です。

 

枕木

 

 

 

 

 

線路の下に敷かれていた枕木はアンティークな味わいがあり、エクステリア素材として人気です。

安価なものも多く、和洋どちらのテイストにもマッチする魅力的な素材です。

 

木材なので少しずつ劣化しますが、多少色あせた様子も趣があって、味わいのある演出が可能です。

最近ではこれらの欠点をカバーしたコンクリート製の疑似枕木もあるので、こちらで代用するという方法もあります。

 

タイル

 

 

 

 

 

 

タイルは、大きさや質感、カラーが豊富で、品質にバラつきが少ないのが長所です。

また、汚れが落としやすく、メンテナンス性にも優れています。

色柄などデザインバリエーションも豊富なので、同じタイルを使って統一感を出したり、色違いを使って変化をつけたりといった演出も楽しめます。

 

質感によって水に濡れると滑りやすくなるタイルもあるため、

玄関アプローチに使う時は、必ず屋外専用のタイルで滑りにくいものを選ぶようにしましょう。

 

コンクリート

 

 

 

 

 

 

コンクリート仕上げは、無機質でスッキリしたモダンな印象に仕上がります。

他の施工法に比べて容易で経済的ですが、仕上げ方によっては濡れると滑りやすいこともあるので配慮が必要です。

 

コンクリートがまだ柔らかい状態のときに、型を押し付けて模様をつけるスタンプコンクリートという工法を用いることで

自在な意匠性をつくることも可能です。

 

明るくポップに仕上げたり、重厚な雰囲気に仕上げたり、イメージに合わせたアプローチづくりが行えます。

天然石や木材、レンガなどの型があり、カラーも選べるため人気が高まっています。

 

インターロッキング

 

 

 

 

 

 

コンクリートの一種ですが、お互いがかみ合うような形にして、レンガ調に組み合わせた工法です。

隙間があるため水はけが良い一方で、そこから雑草が生えてくる場合があり、メンテナンスが必要です。

素材・カラーバリエーションが豊富で、滑りにくく、デザイン性に優れています。

 

砂利

 

 

 

 

 

 

 

砂利を敷き詰めて仕上げる簡単な工法なので、イメージを変えたいときに敷石やタイルの隙間に砂利を埋めたりなど、DIYにも向いている素材です。

アプローチには、形がきれいで種類が選べる「化粧砂利」と呼ばれるものが適しています。

 

砂利を敷き詰めた下の地面からは、雑草が生えにくいと言われますが、

さらにその下に防草シートを敷けば効果が一層高まります。

また、大きめの砂利は人が歩くと「ザッ、ザッ」と音が鳴ることから、防犯対策としても効果的です。

 

洗い出し

 

 

 

 

 

コンクリートが固まりきる前に表面を水で洗い流し、原料である砂利や砕石を浮かび上がらせる工法です。

和洋どちらの雰囲気にも合い、滑り止めの効果があります。

きれいに仕上げるためには職人の技術が必要なので、DIYには不向きな素材です。

 

芝生

 

 

 

 

 

 

芝生はさわやかで温かみのある自然の緑を演出し、クッションとして安全性もあります。

天然芝は季節によって色が変わるので、四季の変化を楽しめますが、定期的な雑草の処理や肥料の施肥など管理の手間がかかります。

 

人工芝は一年を通じて見た目の変化がなく、天然芝のように成長して伸びたりしないので、管理の手間を省きたい人にはおすすめです。

人工芝の多くはロール状や正方形で、好きな形にカットできるため、いろんな場所に使えます。

 

植栽・花壇

 

 

 

 

 

アプローチに欠かせないのが植物です。

植物が持つ自然な温かみは、石やコンクリートといった素材の無機質さを緩和し、配置によって目隠しや日よけにもなります。

花壇をつくったり、鉢植えを並べたりすることで、費用をかけずに彩りを添えられます。

シンプルにシンボルツリーを植えるのもおしゃれです。

 

おしゃれなデザインにするときのポイント

たくさんある素材の中から気に入ったものが見つかったら、次はどのような外構デザインにするかを考えます。

雑誌やWEBサイトで見かける施工例のようにおしゃれなデザインにしたいのはもちろんですが、

使い勝手の良さや空きが来ないデザインであることも大切。

 

憧れのイメージと機能性を両立できるように、次のようなポイントを押さえながら、外構工事やリフォーム工事の計画を進めていきましょう。

 

2.アプローチの幅はどれくらい必要?

敷地状況によって異なるため、アプローチの幅に基準のようなものはありませんが、

標準的な日本人が通ることができる幅は約0.6mとされています。

ただしこのサイズは、実際にはかなり狭く圧迫感があります。

傘をさす、荷物を持つ、すれ違う、自転車を押すといった行動をすることも考えると、1.2m程度の幅をもたせておくと安心です。

 

3.曲線に仕上げると、よりおしゃれな印象に

アプローチは、できるだけ玄関の正面に設けないよう計画しましょう。

玄関扉を開けたときに、家の中が道路側から丸見えになってしまいます。

敷地が狭くても、玄関と門の位置を少しずらして配置すると家の中の様子が見えず、防犯対策にもつながります。

 

また、曲線に仕上げたり、変化をつけたりすることで、奥行きや空間の広がりを感じさせ、おしゃれな雰囲気を演出できます。

ただし、植栽を増やしすぎたり複雑なデザインにしたりすると、死角が生まれ侵入者が隠れやすい場所ができるので、

見通しの良さは意識しておきましょう。

 

4.明るく開放的なオープン外構は、玄関アプローチで侵入防止

住まいの周囲を塀や柵で囲わないスタイルは、オープン外構と呼ばれます。

外から玄関までが見渡せるので、明るく開放的な印象の住まいとなります。

一方で外からの見通しの良さがデメリットにもなります。

 

周辺環境に応じて、見られたくない部分には樹木なので目隠しをするなどして、プライバシーを守る工夫をしましょう。

また、道路との境界が曖昧なもので、侵入や敷地内を横断される場合もあります。

玄関アプローチの演出で敷地と道路との境界線を明確にすることで、開放感を損なうことなく侵入や横断を防げます。

 

5.建物とアプローチの色調を揃える

リフォームや新築後しばらく経って玄関アプローチを計画する場合、建物とエクステリア全体の色調を揃えるように意識しましょう。

 

例えば床にアクセントを加えるのは効果的ですが、あまり多くの色を使いすぎるとどうしても目にうるさくまとまりのない印象になってしまいます。

外壁・庇・屋根・ドアなど住宅外観で目に入る色調と、

門扉などエクステリアで使われている色調をある程度揃えることで、仕上がりに落ち着きが生まれます。

 

6.タテの変化も意識して、立体的に考える

通路を左右に少しずらすことによって奥行き感が生まれるように、高低差も意識しましょう。

 

例えば建物や樹木(高)、フェンス(中)、門柱や花壇(低)といった「高・中・低」のバランスを見て、

それぞれにポイントを置くことで、立体的に仕上げることができます。

 

7.外観デザインとの調和を意識する

住宅外観とアプローチ、それぞれのデザインがおしゃれであっても、お互いのテイストが合っていなければちぐはぐな印象になってしまいます。

外構のデザインを考えるときは、施工例写真だけで「これ」と選ぶのではなく、外観デザインと調和するかをよく検討しましょう。

 

Naruichiは、お客様のご希望に合わせて理想的なマイホームをご提案致します。

ぜひお気軽にお問い合わせくださいね♬