同じ広さでも開放感が全然違う!?「広く見せる」家づくりのコツ
家や住まい方について考えるとき「広さ」は重要なポイント。
実際の面積は同じでも、空間をどのように使うかで、見た目の印象は大きく左右されます。
「模様替えをしたら、なぜか前より狭く感じる」といった経験はありませんか?
今回は、家をより広く見せるために今すぐできる暮らし方の工夫や、家づくりの際に考えるべきポイントについてご紹介していきます。
同じ面積のはずなのに印象が違う?部屋を広く見せる要素
家の実際の広さ=面積ですが、見た目の広さは様々な要素で変わるようです。
そのポイントを挙げていきます。
天井が高い
部屋の広さは、縦×横で測る床の面積と考えがちですが、高さも影響します。
天井が高く、上方向に視界の広がりがあると、部屋全体が広く開放的に感じられます。
また、屋根の形状を生かし、屋根裏の空間も有効活用した勾配天井を採用する方法もあります。
高くなった部分に高窓をつけると室内も明るくなり、さらに開放感が得られ魅力的な空間になります。
内装の色が明るい
天井、壁、床などは室内に占める面積が大きいので、そこにどんな色が使われているのかが部屋の印象を大きく左右します。
白やライトグレー、ライトブラウンなどの膨張色が使われていると室内が広く見え、
黒やダークブラウンなど暗い色が使われていると空間が引き締まって見えます。
今の家を広く見せたい!簡単にできる工夫をご紹介
部屋の面積は住み替えたりリフォームをしないと変えられませんが、
見た目の広さは、模様替えやちょっとした工夫で変えられるようです。
収納を活用し、室内に出ているものを減らす
大きな置き家具が少なければ部屋が広く見えるのは当然ですが、
その分小物や書類などが散らかって雑然としてしまう…というケースは少なくありません。
また、家族構成によっても荷物の量や種類は変わってきます。
特に子どもがいるご家庭なら子どもの成長とともにどうしても荷物は増えてしまうもの。
最近は、災害対策や新型コロナウイルス感染症対策で備蓄する方も増えていますので、
家族構成や目的に合わせた収納の使い方を見直すことも大切です。
家具の色を、室内の色に合わせる
大きな家具を配置する際は、壁や天井、床、ドアなどの色から、どれかひとつを選んで合わせると、空間にまとまりが出ます。
白に近い明るい色を「高明度」といいますが、壁が高明度の色の場合、家具も壁の色に合わせると落ち着いた印象になります。
遊び心を加えたい場合は、クッションやソファカバーなどのファブリック類や雑貨、
子ども用の椅子など、小さなものでポイントカラーを取り入れるのがおすすめ。
ポイント使いする色も、色を限定するのがスッキリとしたインテリアをつくるコツです。
今気に入っている家具と部屋の色が合わない場合は、フローリングシートや剥がせる壁紙などを使ってDIYをしてみるのも良いでしょう。
天井側は明るく、床側は暗く
室内全体を明るい色でまとめれば広く見えますが、家具とのバランスや好みのテイストによっては、濃い色を使いたいこともありますよね。
その場合、床など室内の下の方に暗めの色、天井などの上の方に明るい色を使うと、広く感じられます。
天井は暗く見えがちなので、圧迫感を避けるために白やオフホワイトなどの明るい色が多用されます。
室内の上の方を明るくするためには、照明の使い方もポイントになります。
例えば天井を折り上げ天井とし、上向きの間接照明を採用して天井を照らしても良いでしょう。
高さが低い家具を選ぶ
家具の高さは、座った時の目線よりも低いものを選ぶと圧迫感が出ず、広く感じられます。
ダイニングチェアやリビングのソファに座った時の高さを基準としましょう。
例えば、同じ要領の本棚であれば、背が高く幅が狭い縦長の本棚よりも、背が低く幅が広い横長の本棚を置いた方が部屋は広く見えます。
ダイニングソファなど、多目的に使える家具を使う
置き家具を減らせば当然、室内は広くなります。
例えばリビング・ダイニングの広さが十分にとれない場合は、ソファセットとダイニングセットを置くのではなく、
両方の役割をこなすリビング・ダイニングセットにすれば、家具の数は大幅に減らせます。
ここで大切なのが家具の選び方。
テーブルは通常のダイニングテーブルよりやや低めの高さのもの、ソファは背もたれがゆったりして座面にクッション性があるものを置くなど、
くつろぎの時間と食事の時間の両方を快適に過ごせるものを選ぶのがコツです。
大きな鏡を置く
鏡を室内に置くと、奥行きがあるように見え、広く感じられます・
玄関や廊下などに全身が映る鏡を置けば、限られたスペースが広く見えるだけでなく、出かける前の身支度にも役立つのでおすすめです。
家づくりで考えたい、広く見せるための工夫
今後、家づくりを考えている方は、部屋をより広く見せるためのテクニックを把握しておくと、ハウスメーカーや建築士さんに相談しやすくなります。
広い空間を緩やかに仕切り、視界に開放感と明るさを
家の中を細かく区切ると薄暗い空間ができがちです。
リビングやダイニングなどの家族団らんの場は、特にゆとりを感じたいもの。
リビングを中心とした広い一体空間とし、
区切りたいときには、可動式間仕切りやロールスクリーンなどで緩やかにスペースを分けられるようにしておくのがおすすめです。
例えば、在宅勤務用のワークスペースや子どもの遊び部屋はリビングの隣に設け、
ロールスクリーンや可動式間仕切りで空間を分けられるようにすると良いでしょう。
集中したいときは占めて個室にするなど、心地よさと使い勝手を両立できます。
子どもが成長したらリビングを広げるなど間仕切りの変更も簡単。
長い年月でライフスタイルが変わっても暮らしやすい住まいを実現できます。
さらに、間仕切りを透明なガラス戸にしたり、壁を設ける場合も一部に室内窓を設けたりという工夫をすれば、
家の中での視界が広がり、光も採り込めます。
床が一段低い、ロースタイルリビングにする
緩やかなゾーン分けをしたい方、より天井を高く感じたい方におすすめな方法のひとつが、ロースタイルリビング。
リビングの床の高さを周りよりも一段下げることで天井の位置が高く感じられるとともに、
視線の位置も低くなるため、空間の縦の幅に広がりが生まれます。
なお、床を一段下げた部分にカーペットを敷くなどして、上と違う空間であることを視覚的に分かりやすくすれば、
ダイニングとの一体感も持ちつつ、ゆるやかに仕切ることもできるでしょう。
造り付け収納で見た目をスッキリさせる
置き家具はなるべく置かず、造り付けの収納を設けた方がスッキリとした印象になります。
家づくりの際にはしっかり持ち物の量を把握して、適切な収納計画を立てることをおすすめします。
バルコニーやウッドデッキを、リビングと一体空間に
リビングに隣接した場所にバルコニーやウッドデッキを設けると、空間のつながりが生まれ、リビングも広く感じられます。
床に段差をつくらなければ一体感を持たせることができますし、
そのうえ広いバルコニーやウッドデッキであれば、お家でレジャー気分も楽しめるでしょう。
大きな窓で、外の風景が視界に入るように
大きな窓があれば視界が外の風景まで広がるため、部屋も広く感じられます。
窓の高さが天井に近い位置まであると、光をたっぷり採り込めるためさらに効果的。
一方、窓の上に垂れ壁がある場合は、カーテンを天井付近から吊り下げれば、まるで窓が天井の高さまであるように見せられるため、おすすめです。
まとめ
今回は、家をより広く見せるためにできる工夫や、住まいづくりのポイントをお伝えしました。
畳数など床の広さにとらわれすぎず、高さも含めた空間全体の使い方や視覚の効果を利用することで、気持ちも伸びやかに過ごせる家をつくれます。
今の家でできることや、今後の理想の住まいについて、ご家族で考えてみてはいかがでしょうか。
Naruichiでは、お客様のご要望に合わせた理想的なマイホームづくりを提案致します。
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