「地鎮祭」の由来や当日の流れについて
家を建てる時、工事を始める前に「地鎮祭」という儀式を行います。
これから新築住宅を検討している方で、「地鎮祭って具体的に何をするの?」「何のために行うの?」と思われる方も多いと思います。
今回のコラムは、地鎮祭の目的や、準備・当日の流れについてご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみて下さいね🍀
地鎮祭(じちんさい)とは?
地鎮祭とは、新築工事を行う際、工事が無事に終わるように神主を招いて安全祈願する儀式の事です。
その土地を守る氏神様に土地を利用させてもらう許可を得て、工事の安全を祈願するという意味があります。
地鎮祭は必ず行わなければいけない、というわけではありません。
最近は地鎮祭を行わない方も多くいらっしゃいますので、お客様の判断で大丈夫です^^
地鎮祭に向けて準備するもの
神主さんのスケジュールの確保やお供え物の準備などは、基本的にNaruichiが行います。
お客様ご自身で準備して頂くものは、神主さんへの謝礼金である「初穂料」のみです。
初穂料の相場は2万円~5万円程度であり、依頼をする神社によって異なります。
初穂料は、紅白の蝶結びのついた「のし袋」に入れて用意しておきます。
上段には一般的に「初穂料」もしくは正式に「御初穂料」と書きます。毛筆、または筆ペンを利用しましょう。
下段には、上段の名目よりも少し小さめにお客様のフルネームを記入します。
家族連名の場合は世帯主のみフルネームで、続いて左側へご家族の下の名前のみ記入します。
4名以上になる場合は、世帯主の左横に「他家族一同」などと書くと良いです◎
中袋の表面には入れた金額を旧字体で、裏面には住所と氏名を記入してください🖊
地鎮祭当日の流れ
服装について
新築の一戸建てのような個人住宅の場合は普段着でもOKです。
ただし、その後に近所への挨拶回りがあるので最低限、失礼のない服装を心がけてください。
地鎮祭の流れ
神式の一般的な地鎮祭の流れは次の通りです。
※地鎮祭自体の時間は、だいたい30分程度です。
①修祓(しゅばつ)
開式の後、祭りに先立ち、参列者・お供え物を祓い清めます。
②降神(こうしん)
祭壇に立てた神籬(ひもろぎ※神様を招く場所)に、その土地の神・地域の氏神を迎える儀式。神職が声を発して神様の降臨を告げます。
③献饌(けんせん)
神様に祭壇のお供え物を食べていただく儀式。酒と水のふたを取ります。
④祝詞奏上(のりとそうじょう)
その土地に建物を建てることを神様に告げ、以後の工事の安全を祈ります。
⑤四方祓(しほうはらい)
米・塩をまいて土地の四隅をお祓いをし、清めます。
⑥地鎮(じちん)
誰かが1人でやるのではなく、基本的には公務担当者、お客様、Naruichiの代表の3人で行います。
■砂できれいにつくられた円錐形の山に草を立てる。
■公務担当者が斎鎌(いみかま)で草刈の真似事をする。
■最後に、施工会社の代表者が斎鋤(いみすき)で鋤入れの真似を3度行う。
⑦玉串奉奠(たまぐしほうてん)
玉串奉奠は、工事が無事に完了する事を願って、その心を神様に捧げる儀式です。
※玉串とは、榊(さかき)という植物に、しめ縄によく見られるような「紙垂(しで)」をつけたもので、「玉串奉奠」とは、神職の指示に従ってこの玉串を神様に捧げる作法のことです。
⑧撤饌(てっせん)
お酒と水の入った器にふたをして、神様へのお供え物をお下げします。
⑨昇神(しょうしん)
神様が帰るための儀式です。
⑩神職退下(しんしょくたいげ)
以上で地鎮祭はめでたく終了です。
ご近所への挨拶回り
ご近所への挨拶回りは、地鎮祭が終わった後にするのが一般的です。
これから工事が着工して、騒音やほこり、工事車両の出入りなどで何かと迷惑を掛ける場合があるので、近所への挨拶は大切です。
挨拶は、自分の家の両隣、裏3軒、向かい3軒まではするのがマナーとなっています。
最後に
今回は地鎮祭についてのご紹介をしました。
専門用語がたくさんあって、もしかすると難しい印象になってしまったかもしれませんが、ご安心ください!
実際はお客様だけで進めていくものではありませんので、分からないことや不安なことがありましたら、Naruichiへお気軽にご相談くださいね(^^♪
また、地鎮祭が終わると、次にお客様が出席するイベントとしては「棟上げ」「上棟式」があります。
ですが、上棟式は最近では行わない方も多いです。
上棟式はせずに、棟上げの際に大工さんに差し入れをするという方もいらっしゃいます。
打合せの際には上棟式についてもお気軽にご相談ください!